タイヤ電池®の強み
strengths
タイヤ電池®は
何が優れているのか
新規性
蓄電池には、正極(+極)と負極(-極)の二つの電極があります。この両電極を廃タイヤから製造する「タイヤ電池®」は世界初の技術。正極には、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどがイオン素材として含有されており、これらは植物燃焼灰や卵の殻、洗剤、温泉スケールなどの身近な素材から抽出したもので、その加工技術も当社独自のものです。
毎年、日本で排出する100万トンの廃タイヤのうち、5%(5万トン)を電極原料として活用することで1.5万トンの正極材(+極)と1万トンの負極材(-極)の電極素材の生産が可能となります。仮に50万トンの廃タイヤを活用すれば、15万トンの正極材と10万トンの負極材を得ることができます(驚異的な50%の歩留まり)。
さらに欧州では走行中のタイヤ粉塵が問題視され、世界で600万トン/年の粉塵が空気中を漂い、海へ流れていることも発表されました(2023年8月NHK)。これはマイクロプラスチックの50%を占めることも試算され、問題となっています。この粉塵を回収することができれば、電極素材として有効活用することも可能となります。
優位性
一般的なリチウムイオン電池には、レアメタルであるコバルトやリチウムが使用されているため、資源争奪戦の影響を受けながら製造が行われています。高度な性能を要求される市場には、今後もリチウムイオン電池が強いニーズを受けて定着するものと思われますが、定置型(住宅)や産業用、農業用などの汎用品市場では、安定的な供給と低価格の電池が必要となり、新しいマーケットが誕生していきます。
「タイヤ電池®」の圧倒的な安定供給と独自の電池技術は、汎用品の市場向けの電池としては他に類を見ない優位性があります。
将来性
2050年までにカーボンニュートラルな社会が誕生するためには、再生可能エネルギーで電気をつくり出し、蓄電池で蓄えて社会を支えることが必然となります。そのためには、膨大な量の蓄電池が必要となり、住宅や公共施設、農業施設、工場など、ありとあらゆる施設に蓄電池が設置されます。
そのような社会にするためには、現在主流であるリチウムイオン電池では間に合いません。リチウムイオン電池の原料を入手するために、世界中でレアメタルの争奪戦が起きており、また一方ではEVなどの電気自動車向けの蓄電池の市場も広がりを見せているため、ますます原料不足の課題が浮き彫りになっています。
蓄電池は、2022年5月に日本の「経済安全保障推進法」に基づき、「国民の生存に必要不可欠な又は広く国民生活・経済活動が依拠している重要な物資」、つまり「特定重要物資」として指定されています。経済安全保障上においても重要な役割を持つ蓄電池は、将来的にも安定供給が可能な「タイヤ電池®」が担うことができます。
タイヤ電池®
プロジェクト
※図は右にスクロールできます。
役割を終えた使用済みタイヤが、次世代の再生可能エネルギー社会を支える、究極の姿のリサイクル(ダウンサイクルではなくアップサイクル)を提案させていただきます。
タイヤ電池®の実証試験
実証試験
(ソーラー街路灯搭載)
岡みやき町長による点灯
『タイヤ電池Ⓡ』による街路灯点灯
次なるステージは、専用回路を搭載して長期試験を予定(2024年6月頃)
ソーラーによる発電分を『タイヤ電池®』に蓄電し、15Wh(LED)を毎日点灯させます。